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糖尿病について

投稿日:2006年12月17日 更新日:

【まとめ】埼玉中医薬研究会 学術担当:永和堂薬局 松永知子 先生

 

平成18年8月で糖尿病及び可能性がある人は、境界型含めて推定1620万人いるといわれ、ここ10年で倍になったといわれています。

 

糖尿病の種類

●1型糖尿病
インスリンを分泌する膵臓のβ細胞が、ウイルスの感染や自己免疫機能より攻撃され、絶対的インスリン分泌量が低下して起こる。

●2型糖尿病
膵臓のβ細胞が正常に機能せず、インスリン分泌量が減少して起こるものと、肝臓や筋肉などの細胞がインスリンの作用を正常に受け付けなくなることによりブドウ糖がうまく取り入れられなくなって起こるものがある。原因として肥満、運動不足、食事の不摂生。
※日本での糖尿病患者の95%が2型と言われています。

●遺伝の異常や他の病気が原因となるもの
遺伝子の異常、病気や感染症の他、薬剤が原因となって起こる。

 


中国医学の消渇証は西洋医学の糖尿病に相当します。
消渇は

(1)身体消痩
(2)消穀善飢(いくら食べてもお腹がすく)
(3)多尿

などの特徴をもつ病証であり、発病機序は気陰両虚を本とし、燥熱は標であるが慢性になれば腎虚とオ血が関与してきます。

 

消渇証の三消分類法によれば上消、中消、下消に分かれ、それぞれの症状に合わせたくさんの漢方薬があります。

早期の段階で活血化オ薬を加えることは、糖尿病の眼底出血・網膜症・白内障、腎症、狭心症・心筋梗塞、神経障害などの合併症の予防につながります。

 

◆注意点◆
食事・・・ 野菜、キノコ類、海藻類を多めに摂るよう心掛ける。

 

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