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埼玉中医薬研究会

勉強会のお話

腎不全と冠元

投稿日:2011年5月15日 更新日:

【講師】 劉文昭先生
【まとめ】埼玉中医薬研究会 学術担当:永和堂薬局 松永知子先生

今回の一泊研修は、埼玉中医薬研究会として地域を盛り上げ、東北の会員店並びに被災地に元気を与えようということで、5月15日16日と一泊定例会を実施し、数多くの会員店が集結しました。

第一部は、昨月に引き続き劉文昭先生に「腎不全と冠元」と題して、慢性腎不全について詳しく講義していただきました。

埼玉中医薬医薬研究会~勉強会のお話~

人間の腎臓は予備、代償の能力を持っている。
例えば、人体の50%以下程度のネフロンが損傷されても、内源性のクレアチニンの排泄量が30%以上維持されていると、他のネフロンが拡大して活性化する。

腎機能の代償能力で体内環境の安定性は維持されます。

従って、血液検査をしても血中の尿素窒素(BUN)とクレアチニンの値が正常範囲内で、症状もなく本人も正常と思っていても「腎予備能低下期」と考えられます。

しかし、突然水分、カリウム、ナトリウムの負担量が高まるなどの体内環境の安定性が崩れると、浮腫みなどの症状が表われてきます。

この場合、ネフロンの育成強化、あるいは腎損傷を抑制する、とりわけ糸球体濾過膜を保護することが重要になり、漢方薬での予防・治療の重要性を話されました。

 
埼玉中医薬医薬研究会~勉強会のお話~
 

慢性腎不全の分期ごとと、中医学から腎不全の病因病機、弁証論治(タイプ別に分けたそれぞれの漢方薬)、また食養生ではフェノール、インドールを含む植物は抗癌作用を持つが、食用する時、注意する必要があることを指摘され、貴重なお話しをされました。

詳しくは埼玉中医薬研究会会員のお店でご相談ください。

 

埼玉中医薬医薬研究会~勉強会のお話~

 
第二部は、西村雄一先生(滋賀県甲賀薬局甲南店)をお招きして「接客によるロイヤルカスタマー作り」の講義をしていただきました。

ニューカスタマーへの自店のPR・雰囲気価値・経済価値、リピートカスタマーへの商品価値・経済価値・サービス価値、ロイヤルカスタマーへのサービス価値・便利性価値・雰囲気価値、絶対的な信頼によるロイヤルカスタマーの維持などについて、ホワイトボードで店頭でのレクチャーを交えてお話しされました。

 

 

2011年5月15日~16日勉強会出席者(※順不同)
もも木薬局 桃木先生 ウエマツ薬局 植松先生 田中薬局 田中先生
薬眞堂薬局 三矢先生 林漢方薬局 林先生 光和薬局 後竹先生
永和堂薬局 松永先生 太極堂薬局 小寺先生 ・パルシィー薬局 永沼先生
岡田厚生堂薬局 岡田先生 東薬局 長澤先生 ・ユニコ調剤薬局
升屋栄貫堂薬局 引間先生 薬眞堂薬局 小手指店 三矢先生
いわい薬局 岩井先生 漢方のしみず快生堂 清水先生
・昭和薬局 鈴木先生 大慶堂薬局 上柴店 大谷先生
漢方専門薬局 環 梶谷先生 漢方薬局 慈恵堂 川島先生

 

 

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