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漢方のお話

肝気(かんき)と肝血(かんけつ)

投稿日:2025年4月1日 更新日:

春に出やすい症状としては

  目が痛い、目がかすむ、目が渇く
  気持ちが落ち着かない、わくわく・そわそわする
  衝動的な気持ちが我慢できなくなる
  めまいがする
  不安にかられる

精神と目に症状がでやすいのが春です。

これにも、中医学(漢方)では納得のいく理由があります。

中医学では春は「肝」に属する季とされています。

冬に腎に蓄えた栄養を使って、春は肝が働きだす季節ですが、栄養が十分に蓄積されていないと正常に働けません。

肝気(かんき)は上へ昇る習性がありますが、上手に発散させてあげないと、精神活動が不安定になります。

緊張・ノイローゼ・パニック症候群・鬱病・ヒステリー・精神分裂症といった症状は、春に多いことが知られていますが、これは肝気が足りないかまたは肝気の流れが滞っていることが原因と考えます。

また、肝に(同じく春に多い)風が入ると、めまい、ふらつき、頭痛、筋肉のけいれんなどの症状がおこり、眠りが浅く、時々ひどく怒りやすくなります。この状態にある方は目の下が青いのが特徴です。

そして、「肝は目に開竅(かいきょう)する」といい、肝のはたらきの低下は目の症状として表れます。

季節の漢方★春の過ごしかた★埼玉中医薬研究会

 

肝のはたらき

肝のはたらきは大きく

季節の漢方★冬の過ごしかた★埼玉中医薬研究会  疏泄(そせつ)を主どる
季節の漢方★冬の過ごしかた★埼玉中医薬研究会  血を蔵す

です。

疏泄(そせつ)とは、気を全身にめぐらせる役割のこと、陽気が上昇しやすく、人間も精神的に不安定になりやすく、ストレスを受けやすくなる春に、肝気がうっ滞しているとイライラしたり、衝動的な行動にでたり、不安にかられたり落ち込みやすくなったりします。

そして「肝は血を蔵す」るので、ストレスなどで肝血(かんけつ:栄養)を消耗しすぎて不足すると、目の痛み、涙、充血、目ヤニ、目がしょぼしょぼする、眼精疲労、というように目にも症状が表れてきます。多くは目だけでなく、爪が割れやすかったり、お肌の乾燥や抜け毛、筋肉のひきつり、こむらがえりなども表れます。

パソコン、スマートフォンを毎日使い続けていることも、血を消耗する原因となります。ですので、そうならないためには、気をめぐらせたり、血を補ったりしていく必要があります。

 

 

肝気をめぐらせ、肝血を補う

アサリ・ハマグリ・シジミ・アワビ・レバー・ほうれん草・にんじん・うど・フキ・タラの芽・セリ・香菜・ネギ・生姜・枸杞子(くこし)・菊花・シナモン・薄荷・柑橘類などがおすすめの食べものです。

自然界はうまく出来ており、その季節に合った食物が旬を迎えます。

また、食材を選ぶ時は五感を大切にしましょう。通常の食材で基本的にはあなたが食べたいものが、あなたに必要なものであることが多いです。

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