【講師】 劉文昭先生
【まとめ】埼玉中医薬研究会 学術担当:永和堂薬局 松永知子先生
今回の一泊研修は、埼玉中医薬研究会として地域を盛り上げ、東北の会員店並びに被災地に元気を与えようということで、5月15日16日と一泊定例会を実施し、数多くの会員店が集結しました。
第一部は、昨月に引き続き劉文昭先生に「腎不全と冠元」と題して、慢性腎不全について詳しく講義していただきました。
人間の腎臓は予備、代償の能力を持っている。
例えば、人体の50%以下程度のネフロンが損傷されても、内源性のクレアチニンの排泄量が30%以上維持されていると、他のネフロンが拡大して活性化する。
腎機能の代償能力で体内環境の安定性は維持されます。
従って、血液検査をしても血中の尿素窒素(BUN)とクレアチニンの値が正常範囲内で、症状もなく本人も正常と思っていても「腎予備能低下期」と考えられます。
しかし、突然水分、カリウム、ナトリウムの負担量が高まるなどの体内環境の安定性が崩れると、浮腫みなどの症状が表われてきます。
この場合、ネフロンの育成強化、あるいは腎損傷を抑制する、とりわけ糸球体濾過膜を保護することが重要になり、漢方薬での予防・治療の重要性を話されました。
慢性腎不全の分期ごとと、中医学から腎不全の病因病機、弁証論治(タイプ別に分けたそれぞれの漢方薬)、また食養生ではフェノール、インドールを含む植物は抗癌作用を持つが、食用する時、注意する必要があることを指摘され、貴重なお話しをされました。
詳しくは埼玉中医薬研究会会員のお店でご相談ください。
第二部は、西村雄一先生(滋賀県甲賀薬局甲南店)をお招きして「接客によるロイヤルカスタマー作り」の講義をしていただきました。
ニューカスタマーへの自店のPR・雰囲気価値・経済価値、リピートカスタマーへの商品価値・経済価値・サービス価値、ロイヤルカスタマーへのサービス価値・便利性価値・雰囲気価値、絶対的な信頼によるロイヤルカスタマーの維持などについて、ホワイトボードで店頭でのレクチャーを交えてお話しされました。
2011年5月15日~16日勉強会出席者(※順不同) | ||||
・もも木薬局 桃木先生 | ・ウエマツ薬局 植松先生 | ・田中薬局 田中先生 | ||
・薬眞堂薬局 三矢先生 | ・林漢方薬局 林先生 | ・光和薬局 後竹先生 | ||
・永和堂薬局 松永先生 | ・太極堂薬局 小寺先生 | ・パルシィー薬局 永沼先生 | ||
・岡田厚生堂薬局 岡田先生 | ・東薬局 長澤先生 | ・ユニコ調剤薬局 | ||
・升屋栄貫堂薬局 引間先生 | ・薬眞堂薬局 小手指店 三矢先生 | |||
・いわい薬局 岩井先生 | ・漢方のしみず快生堂 清水先生 | |||
・昭和薬局 鈴木先生 | ・大慶堂薬局 上柴店 大谷先生 | |||
・漢方専門薬局 環 梶谷先生 | ・漢方薬局 慈恵堂 川島先生 |