春は何かと忙しい季節、新1年生、新学期、新入社員、異動による新生活がはじまったりと目まぐるしい季節です。そんななか「なんだか目が疲れる」「しょぼしょぼする」「眼精疲労で肩まで痛い」といったご相談が多くなるのも春です。
医学的には、休んだり眠ることで治る一過性の疲れ眼と、ゆっくり休んでも翌日にも疲れが残る眼精疲労とは区別して扱われます。
眼がかすむ、しょぼしょぼする、焦点があわない、充血する、視界がぼやける、眉間が痛い、頭痛、肩こり、吐き気・・・、こうした症状が慢性化する前に早めに対応しましょう。
眼精疲労の仕組み
眼の周りには眼球やまぶたを動かす六本の筋肉(外眼筋)があり、バランスをとりながら機能しています。また、毛様体筋と虹彩筋という筋肉(内眼筋)はピント調整をしています。
これらの筋肉の疲労が過度に達すると、疲れ目、眼精疲労、そして肩こり、吐き気、頭痛へとつながっていきます。
眼精疲労の原因は、長時間のパソコン・スマホ・タブレットなどによるデジタルワーク、テレビ・ゲームなどデジタル娯楽のし過ぎ、度数の合っていない眼鏡やコンタクトレンズの使用、ストレス、などが挙げられますが、中医学では他にも原因がないか、どうすれば改善できるか、お一人お一人のお話を伺ってしっかりと考えます。
中医学(中国漢方)の眼精疲労の考え方
眼は眼だけでなく、他の臓との関連があります。
例えば瞳孔は腎、黒眼は肝、白眼は肺、目頭と目尻は心、まぶたは脾(消化器)と深い関係にあります。
眼が健やかに機能するためには特に、生命活動の中心になる肝と腎の働きが重要です。
中医学(中国漢方)の基本的な考え方では「肝は目に窮を開く」といいます。
肝は血を臓するところ、腎は精を臓するところ、腎に蓄えられた腎精は肝の血と協力しあって、目の代謝を促進しているのです。
眼の使いすぎは精血を消耗させ、眼精疲労、視力の減退といった眼の異常だけでなく、関連する臓にも負担をかけ、また逆に関連する臓の機能低下が眼の異常につながる、ということになります。
眼精疲労の予防と改善
パソコン作業は1時間に10分休みましょう
「1時間作業して10分休む」を心がけましょう。まばたきをする、アイマスクや蒸しタオルで眼を休めるのもおすすめです。また、座っている人は立ちあがって歩いたりしましょう。目のストレッチをしましょう
上、下、右、左、上、下、右、左、ぐるっと一回転回す、といった目のストレッチを一日数回行いましょう。度数の合った眼鏡やコンタクトレンズを使いましょう
定期的に度数を確認して、度数の合っていない眼鏡やコンタクトレンズは新調しましょう。また、老眼かな?と思ったら無理せず早めに眼科を受診して眼鏡を作りましょう。十分な休息、睡眠を心がけましょう
疲労回復はもちろん、傷ついた細胞の修復も就寝中に行われます。6時間~8時間の睡眠を確保しましょう。また、睡眠の質も大切です。眠れない、途中で目が覚める、夢が多い、寝ても疲れがとれない、といった方は埼玉中医薬研究会会員店へお気軽にご相談にいらしてください。毎日の食事を大切にしましょう
目の栄養分も食事から、基本を大切に毎日の食事の質の向上を目指し、いろいろな食材を腹七分を目安に摂りましょう。おすすめの食材は、ナツメ、クコの実、カツオ、ほうれん草、鶏レバー、人参、黒豆、黒きくらげ、山芋などです。
眼精疲労も、おひとりおひとりに合った漢方薬があります。
服用の際は専門家に相談して最適なものを選ぶと良いでしょう。
お気軽に埼玉中医薬研究会の会員店にご相談にいらしてください。
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あなたにピッタリの漢方薬&オリエンタルハーブをお選びいたします。
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