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漢方のお話

夏の心筋梗塞

投稿日:2024年6月30日 更新日:

今年も酷暑が予想されています。
心筋梗塞というと、冬に発症というイメージをおもちの方もいらっしゃいますが、実はだんだんと気温が高くなる時期には若年層の狭心症と心筋梗塞が多くなるそうです。
30代、40代でも注意が必要です。

狭心症は血管(冠動脈)の血流が滞った状態で、心筋梗塞は血流がとまった状態です。血流がとまると流れなくなった先の心筋が壊死して、心不全(心臓の機能不全)へとつながります。また、心臓に栄養と酸素を届ける3本の冠動脈は、1本でもだめになると心臓は動かなくなります。

原因は動脈硬化、血管がかたくなって内腔にプラークができたり、血栓が生じたりします。つまり血管が細くなるわけですが、血管が細くなっていると全身に血流を循環させるポンプの役割をしている心臓に負担がかかります。

季節の漢方★夏の心筋梗塞★埼玉中医薬研究会

 

冬の心筋梗塞と夏の心筋梗塞

冬に発症する心筋梗塞のきっかけは主に血圧変動によるものですが、夏は脱水状態がきっかけになることが多いです。

血管中の血液はそのおよそ45%が白血球、赤血球、血小板、といった血球で、およそ55%が血漿です。

水分補給がうまくできなかったり、水分代謝がうまくいっていないと、血液中の血漿が減りドロドロになって血栓ができやすい状態に。形成された血栓は血液中を流れ、血管が細いところで詰まり血流がとまってしまいます。

季節の漢方★夏の心筋梗塞★埼玉中医薬研究会

 

若くても気をつけて

心筋梗塞のリスク因子は、
  糖尿病
  高血圧
  高脂血症
  肥満
  飲酒・喫煙
とされていますが、若い方では「運動不足」「高カロリー食事」などもリスクだと思っていただきたいです。進行した動脈硬化がなくても、突然血栓ができ、心筋梗塞になる可能性があります。

 

季節の漢方★夏の心筋梗塞★埼玉中医薬研究会

 

夏の心筋梗塞を予防しよう

  少しだけ多めに歩く
毎日の動作に少しだけ手間をかける、少しだけ多めに動くようにしてみましょう。
時間は余分にかかるかもしれませんが、一駅手前に電車を降りて歩いて帰る、エスカレーターやエレベーターを使わないで階段を使う、家事をする時も手間を増やす、例えば洗濯ものを一枚ずつ干すとか、です。動作が多くなると血液も酸素も流れやすくなります。

  のどが渇く前に水分補給をしましょう
1時間半にコップ半分~1杯くらいが目安です。のどが渇いていなくても飲んでみましょう。一日1.5Lといわれていますが、あくまで目安なので、自分なりにちょこちょこと分けて飲みましょう。時間を決めるか、タイマーなどを活用してもよいでしょう。

  あなたに合った有酸素運動をみつけましょう
有酸素運動は血管・血液にとても良い影響を与えます。
太極拳、ヨガ、ストレッチ、など、呼吸を大切にする運動をこまめにしてみましょう。但し「やりたくない」ものは却ってストレスになって心臓に負担がかかるので、「やりたい」「楽しい」運動を見つけて無理のない範囲で楽しみましょう。
運動する際も30分に1回は休憩をとり、こまめに水分補給を忘れないようにしましょう。

  食事は野菜と海藻類をたっぷりと
食事のときは、野菜や海藻類を先にたっぷり摂りましょう。
野菜や海藻を先に食べておくと、あとから食べた揚げものや肉類に野菜や海藻の食物繊維が絡み、吸収されにくくなります。
また、野菜や海藻をたっぷり食べておくと満腹感が得られやすく、食べ過ぎを防ぐことができます。食事はいつでも腹七分がちょうどよいのです。食べ過ぎ、飲み過ぎに注意しましょう。

おすすめの食材は、マイワシ・サバ・アジ・うなぎ・玉ねぎ・ししとう・らっきょう・ほうれん草・トマト・紫蘇などです。

夏の心筋梗塞☆埼玉中医薬研究会

 

漢方薬も役立ってくれます。おひとりおひとりに合った漢方薬があります。
服用の際は専門家に相談して最適なものを選ぶと良いでしょう。
お気軽に埼玉中医薬研究会の会員店にご相談にいらしてください。

 

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