【講師】 中医学講師 トン選甫先生
【まとめ】 埼玉中医薬研究会 学術担当:松永知子先生
2月22日の定例会は、中医学講師 トン選甫先生をお迎えして「心脾顆粒と健忘総合対策」について講義いただきました。
「心脾顆粒」は宋(1253年)の厳用和先生が編集した「済生方」中の「帰脾湯」に基づいて作られた中成薬で、脾気を補い脾の働きを改善することで、営血の生成を回復させ、精神活動を支える基礎物質の心血を補うことから、健忘や睡眠の質の改善、うつ症状などに使われます。
また、中医内科学の出血治療薬の中に、帰脾湯(心脾顆粒)は止血効果があることが書かれており、眼底出血、内臓出血、排卵期前後の不正出血、更年期障害の生理不規則などにもよい漢方薬です。
また中国瀋陽薬科大学の干慶海先生らの論文に基づいて帰脾湯(心脾顆粒)に対する臨床研究と動物実験データから、学習・記憶能力の低下や健忘症ならびに認知症初期症状の予防と治療に期待できると話されました。
心脾顆粒のポイントとしては、胃腸弱い、貧血、怠い、物忘れしやすい人におすすめです。
詳しくは埼玉中医薬研究会会員のお店でご相談ください。
2015年2月22日 新年会にて