【講師】 松永樹浩先生、鄒大同先生
【まとめ】 埼玉中医薬研究会 学術担当:永和堂薬局 松永知子先生
【午前】 中医心理学
6月16日の定例会、午前は4月に引き続き、永和堂薬局の松永樹浩先生をお迎えして「中医心理学 三の2」について講義をして頂きました。
中医心理学各論では、形神相関論(体良くして良い精神力を持つ)、七情臓腑関係説の心主神明論(人間すべての感情的なものは心と関係ある)と古代七情発病統計を通じて、「怒」は「思・驚・憂・悲・恐・喜」の中でもっとも高く、また男女の比率から見ると女性が男性より1.5倍以上高い、また男性で一番高いのが「思」であるなどを、臨床常見的情志病の例として細かく教えていただきました。
【午後】 肺癌の中医学店頭相談
午後は、鄒大同先生をお迎えし「肺癌の中医学店頭相談」のお話をいただきました。
昔は日本人の死因は男女ともに胃癌が第1位でしたが、1995年頃から男性死因の第1位として肺癌があげられています。肺癌の方やご家族の方々への店頭での相談、漢方から私たちにできることを知るために、勉強しました。
講義は西洋医学の概念から始まり、癌の発症から生長プロセス、肺癌の画像所見、肺癌の診断、肺癌のTNM分類、肺癌の総合治療を話され、次に薬局での肺癌相談ポイント、中医学弁証では漢方の予治目的で使用される白花蛇舌草、星火霊芝宝、シベリア霊芝の他にその方に合った漢方薬が必要と言われ、そのタイプ別、症例までお話しいただきました。
鄒先生は、まずは予防が大事!と話され、
1.禁煙(喫煙指数:一日の本数 × 年数 >600 → 高リスク)
2.ラドン・アスベストなどの環境汚染の防止
3.和食を中心に・睡眠を守る・ストレスを解消
などの生活養生をあげられました。
詳しくは埼玉中医薬研究会会員のお店でご相談ください。
2013年6月16日勉強会出席者(※順不同) | ||||
・松一屋薬局 松永先生 | ・薬眞堂薬局 三矢先生 | ・永和堂薬局 松永先生 | ||
・田中薬局 田中先生 | ・ウエマツ薬局 植松先生 | ・東薬局 長澤先生 | ||
・岡田厚生堂薬局 岡田先生 | ・陽花莉薬局 池田先生 | ・サトウ薬局 佐藤先生 | ||
・葵漢方薬局 吉岡先生 | ・薬眞堂薬局 小手指店 三矢先生 | |||
・さんあい薬局 戸塚先生 | ・升屋栄貫堂薬局 引間先生 | |||
・パルシィー薬局 永沼先生 | ・大慶堂漢方薬局 岡先生 | |||
・もも木薬局 もも木先生 | ・漢方のしみず快生堂 清水先生 | |||
・いわい薬局 岩井先生 | ・漢方専門薬局 環 梶谷先生 | |||
・あい薬局 大谷先生 | ・化粧品と漢方の店さいとう 斉藤先生 | |||
・林漢方薬局 林先生 | ・グレィト漢方薬局 柴田先生 | |||
・ABC薬局 江良先生 |