私は小学校の学校薬剤師という仕事をしております。
内容としては学校の環境衛生等の検査、指導を行います。先日学校保健委員会がありました。その中で発育測定の結果、高学年になるに従って痩せすぎ、または肥満気味の子が増えていく傾向にありました。肥満に関しては、大人だけのメタボリックシンドロームを考えるのではなく、子供にも生活習慣が重要と思いました。子供達の食の環境が変わってきたために今、食育基本法が制定され、各学校で取り組んでいます。
まず、食の基本は家庭にあると思います。家庭でどんなことを心がけ、食に関心を持たせたら良いのでしょうか。
1 親が料理をする姿を見せ、子供と一緒に台所に立ち料理する。
2 器や盛り付けを工夫して、食べる楽しさを工夫する。
3 買物の機会をもうけ、子供と食材について語り、生きた教材として活用する。
4 家庭菜園で野菜を育てる楽しさを学ぶ。機会があれば農業体験も良いことです。
5 食べておいしいことも大切です。我が家の味、おばあちゃんの味など調べてみると興味がわくと思います。
6 郷土食、行事食など聞いたり、体験するなどで先人の知恵を知り、さらに興味をそそると思います。
7 食事を誰と一緒に食べるのか、どういうふんいきの中で食べるのか、ということもとても大切です。
食育は子供だけに必要なものではありません。
大人も含め、ひとり一人が食事内容や、食習慣を考え直し、健康づくりをしていきたいものです。
なお埼玉中医薬研究会のお店では体質別食事指導等も行っておりますのでご相談ください。
食育に思うこと
投稿日:2008年8月6日 更新日: