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埼玉中医薬研究会

会員店コラム

コロナウィルス感染症について感じたこと

投稿日:2020年5月8日 更新日:

 

PCR検査を受けることができる条件は発熱37.5℃以上、ひどい倦怠感、呼吸困難、頻呼吸、聴診をしてラ音捻髪音といった肺炎の兆候があった場合で血液検査や胸部X線検査が行われ、この手続きの末、症状が改善しない4日間が経過するとPCR検査が受けられます。(*)

37.5℃以上 SPO2<93% 肺炎像(+)
  ↓
動脈血酸素飽和度

現実は「コロナ」対応の遅れが指摘されています。

私の店にもこれらの症状が全部そろわないということで、保健所でPCR検査を拒否された患者様がみえています。

こうした患者様はクリニックに受診、3~5日投薬を受け、症状の改善がなくPCR検査を受けたいとの連絡をして断られています。

この高知能の危介な新型コロナウィルスは今迄、知識として、又臨床を通して理解している6種類のコロナウィルスやインフルエンザウィルスなどと異なる特徴があります。これらのことから分かったことを述べると

(1)かつて経験した感染症とくらべ、邪は外部へ排出しにくく「解表」に時間がかかる。
(2)回復期には「気陰両虚」または「気虚」に対する処方が非常に役立つ。
(3)中成薬や漢方薬は症状の改善に大変役に立つこと。薬膳も食事療法も有益であること。
(4)PCR検査を受けられないレベルの患者様こそ扶正去邪により治癒しやすいこと。いわばPCR検査をする段階が病気の進行上、遅すぎること。
(5)コロナウィルス感染症の初期なのか、そうではなく他の感染症なのか、不明の患者様こそ私たちが最もしっかりと相談にのる意義がある、ということ。

しかし、こうした症例をみるにあたり、自らの健康管理とスタッフの予防など注意しなければなりません。
その上で勇気をもって望む必要があります。

荀子の教訓を思いおこすと
「夫(そ)れ、学は通(つう)の為に非ならざるなり。窮(きゅう)して困(くる)しまず、憂えて意(こころ)、衰えざるが為なり。禍福終止を知って惑(まど)わざるが為なり。」

この様に迷える患者様の相談に乗り、生きる支えとして中医学はお役に立つものと思います。

コロナウィルスにより未来は大きな変化が訪れると予想されます。中医学の智恵と経験を生かしつつ変化の時代を共に、共に乗り越えてゆきましょう。

 

(*)厚労省発 PCR検査、相談目安(令和2年5月8日現在)
【次のような症状は「すぐに相談」を】
息苦しさや強いだるさ、高熱などの強い症状がある場合
高齢者など重症化しやすい人で発熱やせきなど比較的軽いかぜの症状がある場合
重症化しやすい人でなくても、発熱やせきなど比較的軽いかぜの症状が続く場合
【症状が4日以上続く場合は「必ず相談」を】
発熱やせきなど比較的軽いかぜの症状が4日以上続く場合

 

コロナウィルス感染症(?)の患者さんとつきあって感じたこと考えたこと☆埼玉中医薬研究会

 

 

埼玉中医薬研究会  東薬局   長澤貴代子先生
埼玉県川口市芝  7029
TEL: 048-266-7190

 

 

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