春になると「そわそわする」「落ち着かない」「衝動的な気持ちがおさえられない」「気分が落ち込む」「憂鬱になる」といった方が増えてきます。
春は、草木が上へ上へと伸びていく季節。
人間も自然の一部なので、気(生命エネルギー)が上へ上へと発散したい季節なのです。ところが、自然の理に反したり五臓のどこかが健やかでないと、自律神経の乱れにつながっていきます。
実は今、とても大切なわたしたちの体や心を守るチカラ、免疫力も自律神経と深い関わりがあるのです。
血液中の白血球(マクロファージ、顆粒球、リンパ球)は常に細菌やウイルスと戦ってくれていますが、この免疫システムは自律神経がコントロールしています。
白血球中の割合は、マクロファージ5%、顆粒球54~60%、リンパ球35~41%が平均値です。
マクロファージは死んだ細胞の掃除と敵(抗原)の特徴を伝達する役目を担い、リンパ球は発動は遅いのですが、小さめの敵を見つけてマクロファージからも情報をもらって抗体を作る役目を担い、顆粒球は大きめの異物を素早く察知し捕食して排除する役目を担っています。(おなかいっぱいに食べたら自爆し、自爆する時に活性酸素を発生させます。体内の活性酸素の75%くらいが顆粒球の自爆によるものといわれています。)
自律神経の交感神経が優位になると顆粒球が増えて、副交感神経が優位になるとリンパ球が増えて多くなります。
顆粒球が多すぎると、がんや糖尿病、脳疾患、心疾患のリスクが高まり、リンパ球が多すぎてもアレルギー性鼻炎やうつ病などのリスクが高まる傾向にあります。
自律神経を整えて、免疫システムのバランスを整えていきましょう!
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自律神経のバランスを整えましょう
生活のリズムを整える
日中に優勢になる交感神経と、夜間に優勢になる副交感神経、自然の理として陰陽があり、人間も日中は活動し、夜間は休息をとる生き物であることを忘れてはいけません。起床時間、食事の時間、お風呂の時間、トイレの時間、寝る時間、大まかで良いので一日のタイムスケジュールを作り、規則正しい生活リズムを目指しましょう。
昼間はしっかり動いて活動し、暗くなってきたら落ち着いて過ごす事を心がけましょう。
睡眠を整える
体の細胞や臓器には修復する時間や活動する時間が決まっています。成長ホルモンが分泌されるのは22時~夜中の2時、但し就寝後2時間後からなので、22時に寝た場合は24時から分泌開始となります。成長ホルモンは子どもが成長する為だけではなく、細胞の修復や疲労回復、エネルギー代謝にも関連してきます。また、加齢とともに減少するので成長ホルモンを最大限に分泌させる為には、20時に就寝が理想です。現実的にはなかなか難しいですね。
自律神経を整えたい方は、21時頃にはテレビを消してリラックス、22時にはベッドに入ることをオススメします。
尚、起床就寝時間は中医学では季節によって異なります。参考までに記載しておきます。
春 発生の季節 夜は少し長く起きていても構わないが、朝は早く起きる。
夏 生長の季節 夜は遅く寝て、朝は早く起きる。
秋 収斂の季節 鶏と同じように早寝早起きする。
冬 閉蔵の季節 日の出日没と共に夜は早く寝て、朝はゆっくりと起きる。
〔黄帝内経(こうていだいけい)四気調神大論より〕
食養生
春が旬の食材、香りの良い野菜や果物を積極的に摂りましょう。
ミントティー・ジャスミンティー・菊花茶などのハーブティーもオススメです♪血を補う食べ物
鶏レバー・羊肉・なつめ・クコの実・ほうれん草・人参など。イライラを発散する食べ物
セリ・セロリ・春菊・紫蘇・オレンジ・レモン・ミントなど。胃腸機能を高める食べ物
やまいも・かぼちゃ・豚肉・鶏肉・にら・生姜など。飲酒と喫煙は控え、冷凍食品、コンビニ食、総菜などの出来合いのおかずは便利ですが、回数を減らしましょう。
旬のもの、地元の食材を調べ、活きている新鮮な食材を摂りましょう。
元気は食べものから作られます。
食事で足りない分や、排出が滞っているものは漢方薬を活用しましょう。
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自律神経と免疫力
投稿日:2021年3月1日 更新日: