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埼玉中医薬研究会

勉強会のお話

慢性腎炎について

投稿日:2006年10月15日 更新日:

【まとめ】 埼玉中医薬研究会 学術担当:永和堂薬局 松永知子 先生

 

1. 慢性糸球体腎炎
(血液を濾過する腎臓内の糸球体に炎症がおこり、正常な濾過作用が行えなくなり良いものまでもが尿中に出る。)
タンパク尿、血尿、浮腫、高血圧など慢性腎炎の3,4割を占めるIga腎症
(Igaが排除されなく基底膜に付着する。)
2. ネフローゼ症候群
(何らかの原因で腎臓内の糸球体に異常が生じたために おこり、多量のたんぱくが持続して尿中に出る)
三高:高タンパク尿、高水腫、高脂血症一低:低蛋白血症

糖尿病からのネフローゼ腎症が多い。

 

慢性腎炎をそのまま放っておくと糸球体がますます損傷され、腎機能が低下し腎不全の状態になります。西洋医学の治療では、ステロイド薬、ステロイドと免疫抑制剤の混合、利尿薬、抗凝固薬、抗血小板薬などで治療しますが、それらの薬の副作用はいろいろの問題になっています。

 

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中国医学では腎の機能を高め症状を改善し、またステロイドの副作用を防ぐことができます。

しかし副作用があるからといって、長年ステロイドを使われている方は突然、ステロイドをやめないで下さい。最初からステロイドをやめられる方と、やめられない方がいますので注意が必要です。

中国医学では慢性腎炎の原因は主として腎、脾などの臓腑機能の虚損と関係して、誘発原因は外邪犯肺または血・湿濁と関係します。

よって主として臓腑機能虚損であり、治療は扶正を主とし、外邪侵入または痰濁阻滞によって邪気が盛んで症状が急迫している段階の治療は去邪を主とします。

 

◆注意点◆
食事・・・ タンパク食品を取り過ぎない。バランスよく水分を取る。
生活・・・ 十分の睡眠をとること。過労にならないよう無理のない生活を心掛ける。風邪などの感染症に十分注意する。

 

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