【講 師】 何(フー)先生
【まとめ】 埼玉中医薬研究会 学術担当:永和堂薬局 松永知子 先生
乳児湿疹 |
乳児の湿疹は羊水と関係が深い。
漢方ではの考えでは肺に熱がある状態(肺熱)の場合が多い。
このような場合は涼解楽+参苓白術散+晶三仙がよい。赤ちゃん全般に言えるのは離乳食を始める時には冷たい牛乳は避けるなどの注意が必要。
乳児便秘 |
乳児の便秘にはまずはプルーンジュースを飲ませるとよい。
乳児アトピー |
幼児の体は漢方でいうと「稚陽稚陰」。
つまりまだ臓腑などが完全ではないので急激に炎症を鎮める漢方を使うのは避け、穏やかに胃腸を補い、免疫力を調節してくれるお薬を使うことが重要。
子供の湿疹 |
もともと脾気虚、つまり胃腸虚弱がある子はアレルギーをおこしやすい。
だから胃腸に負担のかかるもの、例えば牛乳などはご飯、おかずを食べてから飲むといった注意が必要。
胃腸虚弱や水分代謝異常などの状態に応じて衛益顆粒、星火健胃錠、参苓白ジュツ散、五行草、晶三仙などを用いる。
子供の水イボ |
ヨクイニンをお茶として0.5gを1日3回飲む。
ウイルス感染による水イボに最適。
子供の発熱について |
発熱中、脾胃を保護するために、氷のような冷たいものを控える。発熱後、「炉の煙がなくなっても、燠火がまだある」という漢方の考えがあります。
発熱後の養生法は、気陰両虚を考えてぬるま湯を飲む。汗が出た後、あるいは下痢の後ぬるま湯の中にひとつまみの塩、砂糖を入れるとよい。
子供の鼻血 |
足を冷やさないよう気をつける。
「釜底抽薪」肺熱、気陰両虚などに応じて涼解楽、潤肺糖寮、麦味参顆粒を使い分ける。
白班病 |
気血両虚 肝気滞の方が多い。基本的に参苓白ジュツ散がよい。
乾癖(=中国名:神経性皮炎) |
原因として 風湿熱、血虚風燥、脾虚湿盛、肝鬱化火などがあり衛益顆粒、逍遥丸がよく用いられる。
掌せき膿疱症 |
脾、肺、腎が関係することが多い。
脾腎を補い、水分代謝を良くし、血行を盛んにする。
参苓白ジュツ散、衛益顆粒、晶三仙、イーパオ、沙辣精、冠元顆粒、水蛭製剤、婦宝当帰膠、六味地黄丸、参茸補血丸、双料参茸丸などを使い分ける。