私の父は87歳を過ぎ5月で88歳になります。
なぜ病室からと言いますと、今まで元気で旅行等出かけていましたが、C型肝炎の数値が上昇しましたので去年の3月に検査の為入院し、その検査でMRSAによる院内感染から重症肺炎に、さらに誤嚥による緑膿菌の重症肺炎に再度罹り、現在は起き上がりが出来ない状態になりました。
MRSAに感染してからみるみるうちに呼吸困難になり気管内挿管され人工呼吸器の管理に2ヶ月以上になりました。
普通なら死亡の確立が高いのが医学的常識ですが命だけは助かりました。
家族も大変で、交替で毎日毎日病院に行き看護の不足を補っています。
私も日曜毎に3時間かけて身の周りの世話に行きます。
母も疲れもピークに達して、見ている方も辛い物があります。
私は薬剤師ですので、この現状を客観的にとらえ、父の一番良い治療を持続させるのが大事と考え担当医とも話をしています。
現在の医療体制ではリハビリの不足があり、新聞紙上でもリハビリの日数制限が決まり患者の予後にも影響が出そうです。
急性期の医療技術の進歩はすばらしいものがありますが、慢性期は医療保険並びに医療機関の不足が存在するのが現状です。
医療費の削減も机上の空論に終わらないように、数字合わせの現場知らずにならないよう願うばかりです。
現在の医療は病気の診察技術は進歩しましたが、検査検査の診断で、患者の体調を考慮した全体像の把握には不足を感じ得ません。
漢方中医学では患者を細かく観察し、患者の全体像を把握する事が重要視されます。
人間中心の医学が少しでも在れば防げる事も在ると思います。
私たちは、中医学の知識を高めて皆さんのお役に立つ事が使命と思います。
私たちの研究会もさらに研鑚を積み、一人でも多くの人に、お役に立てればと思う新年の願いです。
大倉山の病室から
投稿日:2007年6月10日 更新日: