【講師】 高橋楊子先生
【まとめ】 埼玉中医薬研究会 学術担当:永和堂薬局 松永知子先生
11月20日の定例会は「月経痛と生理不順」について講義をしていただきました。
*女性の節目と臓腑・気血精・経絡の関係
漢方の古典「素問」に女子は七歳頃に腎気盛んになり、十四歳前後から腎中の精気が充満して天癸を産生、作用し始めると腎気は旺盛となり、任脈が通じ太衝脈が充満して性機能が成熟する。
そして月経が現れ、生殖能力が備わる。
三十五歳頃になると陽明の脈衰え、肌の艶や髪が衰えはじめ、四十二歳頃には三陽の脈上衰え、白髪が目立ちはじめ、そして四十九歳頃になると、任脈虚し、太衝脈が衰え閉経するとあります。
すなわち、女性の体は7年周期で変化し、その変化は腎精によってコントロールされています。
月経は、精を蔵し・成長発育を主る腎と、血を蔵し・疏泄を主る肝と、運化・昇清・統血を主る脾が深く関わっているのです。
*月経痛の病因病機
情志失調や寒湿侵入などよる実証と、先天不足や後天失調などによる虚証があり、虚、実、寒、熱を見分け、方剤(漢方薬)を決めます。
生理不順も同様に、生理トラブルを引き起こす原因は、その人の性格や体質、環境などの違いで異なりますので、詳しくは埼玉中医薬研究会会員のお店に、月経前・中・後期の養生も兼ねてお気軽にご相談ください。
他、子宮内膜症、腺筋症についてと、経絡のツボと食養生のお話されました。
血液を補う:鶏・豚のレバー、牡蛎(カキ)、黒豆、黒米、小松菜、ほうれん草、金針菜、トマト、イチゴ、桃、ザクロ、プルーン、ブルーベリー、クコの実、ナツメ など
血流をよくする:ドジョウ、ナス、くわい、きくらげ、らっきょ、青魚、サフラン、紅花 など
体を温める:生姜、葱、玉葱、らっきょ、ニンニク、ニンニクの芽、シナモン、黒酢 など
2011年11月20日勉強会出席者(※順不同) | ||||
・もも木薬局 桃木先生 | ・ウエマツ薬局 植松先生 | ・永和堂薬局 松永先生 | ||
・薬眞堂薬局 三矢先生 | ・岡田厚生堂薬局 岡田先生 | ・田中薬局 田中先生 | ||
・葵漢方薬局 吉岡先生 | ・東薬局 長澤先生 | ・いわい薬局 岩井先生 | ||
・陽花莉薬局 池田先生 | ・モトマチ薬局 長島先生 | ・サトウ薬局 佐藤先生 | ||
・太極堂薬局 小寺先生 | ・林漢方薬局 林先生 | ・昭和薬局 鈴木先生 | ||
・さんあい薬局 大谷先生 | ・薬眞堂薬局 小手指店 三矢先生 | |||
・パルシィー薬局 永沼先生 | ・漢方のしみず快生堂 清水先生 | |||
・大慶堂漢方薬局 大谷先生 | ||||
・漢方薬局 慈恵堂 川島先生 | ||||
・漢方専門薬局 環 梶谷先生 | ||||
・升屋栄貫堂薬局 引間先生 |