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埼玉中医薬研究会

漢方のお話

腰痛・関節痛、どう治す?

投稿日:2013年7月8日 更新日:

中医学では関節や筋肉の痛みを総称して痺証(ひしょう)といいます。

痺証は古くからある病気ですが、湿度や気温の変化の影響を受けて悪化しやすく、以前は梅雨時や冬季に多かったのですが、エアコンの普及に伴い現在では夏場も注意が必要となってきました。

『通じざれば即ち痛み、通ずれば即ち痛まず』が原則で、気(き:生命エネルギー)・血(けつ)・津液(しんえき:血以外の体液)の流れが滞ると痛みが起こると考えます。流れが滞る原因には外的なものと内的なものがあり、双方の条件が重なる時に痺証が表れる、また悪化すると考えます。

 

タイプ 症状   外的要因   内的要因
風痺
(ふうひ)
痛む部位が移動する。
風があたると悪化する。
風邪
(ふうじゃ)
湿痺
(しっぴ)
痛む部位は固定している。
体が重だるい。
湿度が高いと悪化する。
湿邪
(しつじゃ)
寒痺
(かんぴ)
痛みが激しい。
関節の変形がみられる。
冷やすと悪化する。
寒邪
(かんじゃ)
熱痺
(ねっぴ)
赤く腫れて熱をもつ。
運動障害。
温めると悪化する。
熱邪
(ねつじゃ)

 

まず、風邪・湿邪・寒邪・熱邪を体外へ追い出し、痛みをとりながら、気・血・津液のバランスを整えること、流れを良くすることを目指していきます。

次いで、原因となる肝・脾・腎・心の機能を整えることで、風邪・湿邪・寒邪・熱邪といった外邪の影響を受けないからだ作りをしていきます。

熱痺以外の風痺、湿痺、寒痺は同時に表れることもあります。
正しい判断と、的確な対応で、再発を防ぎましょう!

 

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