9月に入ってもまだまだ残暑が続く見込みですが、だんだんと日の入りの時刻は早まり、秋はもうすぐです。
秋といえば・・・食欲の秋
芸術の秋
スポーツの秋
そして乾燥の秋
です。
ドライシンドロームとは
最近よく耳にするドライシンドロームとは・・・
ドライマウス・・・口やのどが渇く
ドライアイ・・・目が渇く
ドライノーズ・・・鼻の中の乾燥
ドライスキン・・・お肌の乾燥
ドライバジャイナ・・・膣の渇き本来ならば、粘膜や水分で潤っている口やのど、目、お肌などが乾燥して、苦しい、痛い、かゆくてたまらない、といった症状を引き起こし、イライラしたり部位を傷つけて出血したりと、日常生活にも支障をきたすことがある乾燥症候群のことです。
ドライマウス
口やのどが渇き、水分補給しても潤わない
口臭があり、口の中がネバネバしている
舌がヒリヒリする
しゃべりづらい
味がしない、味がわからない
飲み込みづらい、飲み込めない
のどがいつもイガイガしている口の中が渇いていると唾液も少ないので、虫歯になりやすく、口角に炎症を起こしやすくなります。細菌やウイルスが活動しやすく、のどもダメージを受けやすくなるので、風邪をひきやすくなります。
口やのどが乾燥して水分を飲んでも潤わない、という方は、他にも、足腰がだるい、お肌も乾燥する、といったことはありませんか?
口の渇きは胃粘膜が十分に潤っていないことも表しています。
ドライアイ
まばたきしても目が渇く
10秒以上、目を開けていられない
目が疲れやすい
目がゴロゴロする
充血しやすい
目がかゆい目はハダカの臓器といわれています。
通常は、涙で覆われていて保護されていますが、涙が出にくいと傷つきやすい状態にあります。かゆいからといって目をこするのは大変危険です。ちょっとこすっただけでも、繊細な組織を壊してしまう可能性があります。空気の乾燥、コンタクトレンズ、パソコン、タブレット、スマートフォン、テレビ、ゲーム機、ストレスにも起因しますが、ドライアイで手足のほてりや、イライラしやすい、といった症状もある方は、体内に熱がこもっていて、水分を蒸発させているケースもあります。
漢方薬には『飲む目薬』と呼ばれて、内側からドライアイに対応するものもありますので、お気軽にご相談ください。
★漢方相談、承ります★
ドライノーズ
鼻の中がむずむずしてかゆい
鼻がピリピリして痛い
鼻中の皮膚が切れる
鼻中の皮膚が炎症をおこしている
かさぶた、乾燥した鼻くそがよく出る
口呼吸がメインで鼻呼吸ができない鼻は呼吸をする器官ですが、同時に外邪から身を守る役割を担い、一次防衛システムのひとつでもあります。
鼻を通ることによって、空気の温度・湿度が、体内で丁度良い温度と湿度に変換されて、肺へと送られます。
また、鼻の中には、ウイルスや細菌をとらえて殺菌するためのリゾチームやラクトフェリンといった成分の含まれた粘液があり、またIgAという抗体が微生物をだんご状にして体内に侵入させないよう働いています。
口にはこのような機能はありませんから、口で呼吸をすると、冷たい乾燥した空気、ウイルスや細菌が除去されていない状態の空気がそのまま体内に入りこんできます。特に高齢者の方は、口中の細菌などがそのまま肺に入り、肺炎の大きな要因になっています。
ドライノーズの方は、鼻の本来の防御システムが正常に働けないという大きな問題に直面してしまいます。早めにしっかりとした対応をされることをおすすめします。
ドライスキン
お肌が乾燥する
お肌がつっぱってツヤがない
お肌がかゆい
肌荒れがおこるもともと皮脂欠乏症(乾燥から肌を守るセラミドという物質がうまく作れない)の方やアトピー性皮膚炎の方などは、更に悪化する傾向にありますので、しっかりとした乾燥ケアが大切です。また、主婦の方や水仕事をされる方は皮膚のバリアを失いやすいのでこまめに乾燥ケアをしましょう。
あなたのお肌に合ったスキンケア製品を選ぶことも大切ですが、身体の内側からのアプローチもお忘れなく。
お肌の瑞々しさは血の働きが関係しています。
立ちくらみ、貧血、めまい、顔色が白っぽい、冷え性、生理不順という症状もあるという方は、血虚(けっきょ)かも知れません。血を補う補血(ほけつ)という方法で解決できるかも知れません。
ドライバジャイナ
膣周辺にヒリヒリした痛みがある
性交痛がある
トイレの際にしみる加齢に伴いエストロゲンが減少することで起こることが多いのですが、乾燥が気になる方はデリケートゾーンに使用できる保湿液などを試してみるのも良いでしょう。
膣内は本来弱酸性で細菌に対する抵抗力があるのですが、粘膜が薄くなると傷つきやすく、細菌感染も起こしやすくなるので、こまめに清潔を心がけましょう。
強いかゆみが出たり、匂いがきつくなったり、おりものが増えたりした場合には婦人科の受診をおすすめします。
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ドライシンドロームと中医学
中医学(中国漢方)では、ドライシンドロームは陰虚(いんきょ)といって、身体に必要な潤いが足りない状態であることが原因です。
ドライな状態を改善するには、身体を瑞々しく滋潤する必要がありますが、大切なことは潤いを補給するだけでなく、身体を滋潤する働きを担っている腎・脾・肺の3つの臓のどこに原因があるかを突き止め、そもそもの原因を解決していくことです。
よく「水が足りないなら水を飲めばいいんじゃないの?」と聞きますが、実際に「水をたくさん飲んだら治りました」という話は聞いたことがありません。
乾いた砂漠にコップの水をいくら注いでも焼け石に水ですね。
体内で水分コントロールをしている腎、食べものを消化吸収する脾(胃腸)、気(生命エネルギー)や水の流れを整える肺、原因を調べてしっかり対応し、ドライシンドロームを改善していきましょう!
★わたしたちがお手伝い致します★
あなたにピッタリの漢方薬&オリエンタルハーブをお選びいたします。
ご予算につきましても、お気軽にご相談ください
ドライシンドローム
投稿日:2020年9月3日 更新日: