【講師】 楊達先生
【まとめ】 埼玉中医薬研究会 学術担当:永和堂薬局 松永知子先生
3月の定例会は「中医学皮膚症状弁証」と題して、楊達先生をお迎えして講義をしていただきました。
皮膚症状の班(皮膚面より隆起しない色調の変化を示す皮膚症状)、丘疹(皮膚面における限局性の隆起で1cm以内のものを指す)、結節(皮膚の限局の、充実性の隆起で直径1~3cmまでを示す)・腫瘤(充実性の皮膚の隆起で直径3cmより大きなものを示す)、水疱・滲出・びらん(ジクジク)、膿疱(水疱の内容に白血球が遊走、このため混濁してみえるもの)、潰瘍、膨疹(みみずばれ)、痂皮(かさぶた)、苔癬(鱗屑とごわごわ)、紅皮症(全身の皮膚が健常部を残さず、全体に潮紅し、落屑を示す状態)・黒皮症(色素斑のごとく限局性でなく、広範囲に色素沈着をみる状態に対しての中医学弁証方法、漢方薬・健康食品の使用方法と、主な常見皮膚病の3パターン、皮膚病三段階(急性段階、慢性段階、美肌段階)の説明を、スライドを用いて話されました。
また食養生では熱をつくる肉として羊・ヤギ・牛肉、唐辛子やニンニク・ニラなど、生臭い特徴のあるものなどの注意事項を話されました。
中国では涼血法は皮膚病、内科、婦人科、外科などによく利用される治療法で、皮膚病分野では涼血薬は特に広範囲に使われています。今日本で製品されているもので「清営顆粒」があり、他の漢方薬と併用する方法も紹介されました。
症状により、お一人お一人に合った漢方薬がありますので、詳しくは埼玉中医薬研究会のお店でご相談ください。
2012年3月18日勉強会出席者(※順不同) | ||||
・もも木薬局 桃木先生 | ・薬眞堂薬局 三矢先生 | ・永和堂薬局 松永先生 | ||
・田中薬局 大坂先生 | ・ウエマツ薬局 植松先生 | ・光和薬局 後竹先生 | ||
・モトマチ薬局 長島先生 | ・陽花莉薬局 池田先生 | ・サトウ薬局 佐藤先生 | ||
・葵漢方薬局 吉岡先生 | ・薬眞堂薬局 小手指店 三矢先生 | |||
・さんあい薬局 石川先生 | ・漢方のしみず快生堂 清水先生 | |||
・岡田厚生堂薬局 岡田先生 | ・大慶堂漢方薬局 斎藤先生 | |||
・林漢方薬局 林先生 | ・漢方薬局 慈恵堂 川島先生 | |||
・パルシィー薬局 永沼先生 | ・愛育堂薬局 和田先生 | |||
・ABC薬局 江良先生 | ・東薬局 長澤先生 | |||
・エミカ薬局 多田先生 | ・太極堂薬局 小寺先生 |