【講師】 張立也先生
【まとめ】 埼玉中医薬研究会 学術担当:永和堂薬局 松永知子 先生
現代糖尿病発症の特徴
飲食過食、お酒の飲み過ぎ、生もの・冷たいもの過食、労欲過度、七情抑鬱などの生活環境因子と深く関与し、 気血津液昇降出入の失調、五臓六腑の異常をきたすと考えられる。
糖代謝は五臓に関連し、十分に利用できない糖は毒となる(高血糖=糖毒)
食事療法のポイント・・・ 食事の内容、食行動の改善、継続の努力
食
行 動 改 善 十 箇 条 |
1日3食の配分をほぼ均等にし、規則的に食べる。 | |
腹8分目を守る。 | ||
「早食い・ながら食い・まとめ食い・冷たい水先飲み」を避ける。 | ||
食物繊維を先に食べる。 | ||
よくかんで食べる。 | ||
就寝前の2時間は重いものを食べない。 | ||
周りに食べ物を置かず、食環境のけじめをつける。 | ||
好きなものでも1人前までとして、適正量を守る。 | ||
食器を小ぶりにする。 | ||
外食では丼物より定食を選ぶ。 |
運動の種類・強度・頻度
いつでも・どこでも・1人でも・・・WALKING
心拍数100~120回/分、冬でも汗ばむ程度
日常生活に取り込み、専属な時間で継続に
運動のエネルギー消耗と効果
独歩25分程度が100kcal消耗する。
インスリンの感受性を改善し、薬の有効性を高める。
エネルギーの摂取・消費のバランスをよくする。
心肺機能をよくし、高血圧・高脂血症の改善有効。
筋力を保ち、筋肉萎縮を防ぐ。
爽快感、気分転換、QOLを高める効果もある。
漢方薬(中成薬)の長所
有効成分多様性・働きの範囲幅広い。
糖尿病の代謝障害の改善。
血管神経障害などによる合併症の予防と改善。
低血糖を起こさない。
西洋薬の治療効果を高め、副作用を軽減。
膵臓疲幣、臓器損害などの副作用が見られない。