【講師】 高橋陽子先生
【まとめ】埼玉中医薬研究会 学術担当:永和堂薬局 松永知子先生
食養生シリーズ(1)
2009年9月20日
現存する中国最古の医学書と呼ばれる「黄帝内経」には、強い薬は長期間使うべきではなく、ある程度改善してきたら緩和した薬に変え、また良くなれば小毒、無毒のものに変 え、健康維持のため、穀類・肉(魚)類・果物・野菜などで食養生しなさいとあります。
高橋先生は12品目の養生茶(生姜茶、棗茶、橘香茶、仏手茶、マイカイ茶、山査茶、冠藤茶、龍眼茶、桑実茶、決明茶、蓮心茶、ヨクニン茶)や「二至丹」で、病気の予防や治未病に役に立つことができ、臨床の複雑な病気の治療にも役に立つことができるとお話されました。
食養生シリーズ(2)
2009年11月15日
中医学の観点から食事をみる
食性・食味によって働きがある、食養生の原則、主に体質別の食養生を中心に話されました。
体質別のなかに陰虚体質(痩せ型、頬が赤みをおび、午後になると微熱が出やすい、のぼせ、ほてり、目・口の乾燥皮膚カサカサ、寝汗をよくかくなど)のおすすめ食材には豆乳、豆腐、きゅうり、トマト、ユリ根、すっぽん、あわび、菊花茶、桑実茶など多数あり、のぼせ、ほてり、出血ある、生理周期早いなど月経乱れ、寝汗などには「二至丹」を加えることで更によい、また若い人の白髪や肝臓機能改善、放射線療法の微熱、脱毛などにもよいと話されました。
食養生シリーズ(3)
2009年12月20日
今回は季節の食養生をお話され、春には憂鬱不安、血圧不安定、カゼ、花粉症なりやすくなる、夏には夏バテ、冷房病、食欲不振になりやすくなる、秋には、乾咳、喘息、皮膚カサカサ・痒い、髪が抜けやすくなる、冬には関節痛、月経痛・頭痛、高血圧・狭心症の症状がでやすいので、どのようなものを摂ったらよいか(例えば春朝から憂鬱の人には、まい瑰茶など)、季節の食材を症状別(例えば、春血圧不安定の人にはセロリが良いなど)、養生法(「冬病夏治」冬患った慢性病や陽気不足からの病気は、夏の養生によって好転するなど)をまじえて話していただきました。
今回をもちまして私こと松永知子は学術委員として6年間、この毎月の定例会HP用まとめ(抜けているところもありますが…)を4年間続けてきました。
次回からは長澤先生にバトンタッチいたします。長い間有難うございました。