加齢と共に起こる眼の病気として、白内障、緑内障、加齢黄斑変性など耳にしますが、私は日常生活に特に不自由は感じていませんでしたが、ある時丸い皿の縁が少しゆがんで見えるかな?年齢的にも検査が必要と思い受けたところ、黄斑上膜という、あまり聞いた事のない病名でした。
黄斑部に起こる病気には、加齢黄斑変性、黄斑円孔、黄斑上膜、黄斑浮腫、などがあるそうで、初期の症状は似ているようです。
この黄斑上膜は、良く耳にする加齢黄斑変性とは違い、硝子体が網膜の中央(黄斑部)の表面に張りついたまま収縮し、しわがよる為に物がゆがんで見えるそうです。
時間の経過と共に更に収縮するとゆがみが酷くなる事、以前は手術法もなかったそうですが、早めが良いと言う事で手術を受けることにしました。
この硝子体の手術は、眼内に特殊なガスを入れる為、術後のうつぶせ姿勢と昼間も顔は下向きにと、少し辛い一週間でした。
このような経験から中医学の面からみてみました。
肝は目に開竅するとあり、肝の経絡は目と連携しています。目の働きは肝血に滋養され物がはっきり見えるのです。
不足すると、視力障害、眼精疲労、ドライアイなどとなり、又 肝は、全身の気を巡らせ自律神経も安定させます。
一方で、加齢が進むと、先天の精(父母から受けた精)を蓄えている腎の働きも低下してきます。
腎は生命エネルギーの源で、水の代謝の調整 又、生長、発育、生殖、知能、老化、免疫の機能を持っています。
黄斑上膜は老化が原因のようですので、中医学的には肝と腎を補うことは重要だと思われます。
加齢とかぎらず現代はスマートフォン・パソコンなどから発するブルーライトは網膜を傷つける原因のようです。長時間の使用による眼精疲労の方が多いと思います。
これも又、肝・腎を補い、血流を改善し、気を巡らせることが大事だと思います。
林漢方薬局 林和子先生
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眼の手術をして思うこと
投稿日:2020年4月4日 更新日: