寒く冷たい外気の場所から暖かい部屋に入った時だけでなく、なんだか鼻水がとまらない・・・鼻水をとめたい・・・そんな方が増えています。
鼻は顔の中心にあり、陽の中の陽にあたり、明堂(めいどう:気が集まる場所)ともいわれています。
中医学的には鼻は清竅(せいきょう)のひとつで、目・耳・口・鼻の合計7つの竅(あな)は、いずれも気を清らかにするという仕事を担っていると考えます。
また、五行では鼻 – 金、五臓は肺で五体は気・皮に属します。となりあわせの五臓は脾と腎なので、このあたりの機能低下がないかどうかもあわせてみていくと良いでしょう。
ここでは代表的な3つのタイプをご紹介いたします。
元気不足タイプ
鼻炎じゃない時が少ない
匂いを感じにくい
疲れやすい
息切れがある
眠りが浅い
よく夢をみる
風邪をひきやすい
食が細い
顔色が白い
舌は肥大している
鼻がつまっている感じがして息苦しいこうした症状に心あたりのある方は、肺と胃腸の機能が低下している場合が多いので、まず、気を補い(補気、益気)、そして胃腸を丈夫(健胃)にしてあげることが大切です。
冷たいもの、生もの、甘いものは控えましょう。夜更かしや朝寝坊も気を消耗するので、早起きを心がけましょう。
よく外に出て、深呼吸をし、太極拳やヨガ、ウォーキングなど、ゆっくりとした動きでインナーマッスルを鍛える運動が適しています。
おすすめの食べもの
豚足・鶏肉・もち米・白きくらげ・百合根・山芋・じゃがいも・かぼちゃ・豆腐や納豆などの大豆製品・棗・竜眼肉・蓮の実・はちみつ・りんご、など。
じゅくじゅくタイプ
ずっと鼻がぐずぐずしている
鼻水が濁っていて量が多い
慢性的な頭痛がある
頭重、身体が重だるい
尿が黄色くにごっている
舌の色が赤く、ベタベタした舌苔があるこうした症状に心あたりのある方は、体に余分な湿と熱を溜め込んでしまっている状態なので、これらの余分な湿熱を排出しながら、また新たに溜めないことが重要です。
まずは食生活を見直しましょう。暴飲暴食、お酒を控えて、冷たいものや脂っこいもの、甘いもの、味の濃いもの、化学調味料、ジャンクフード、スナック菓子などを控えましょう。
しっかりと熱を発散させたいので、ジョギングや水泳、ジムなど、しっかり筋肉を動かす運動が適しています。
おすすめの食べもの
鶏むね肉・白身魚・大根・山芋・ニラ・そらまめ・れんこん・白菜・瓜・はと麦・ゴーヤ・セリ・レタス、など。
流れが悪いタイプ
強い鼻づまり
粘りのある鼻水
痰が多い
慢性的な肩こりや頭痛、にぶい痛みがある
わきばらに張ったような痛みがある
げっぷやおならが多い
耳鳴りがある
耳がつまっている感じ
舌の色が暗い鼻炎が慢性化、長期化するにつれ、鼻腔内の気や血の流れが悪くなりに邪気がたまってしまうことがあります。
そうした場合には、まず気血(きけつ)の流れを良くしてあげる(活血化お、理気)ことが大切です。
しっかりとした呼吸を伴う太極拳やヨガがおすすめ、また、過労やストレスの解消法をたくさん作って、毎日こまめに発散できるよう努めましょう。
おすすめの食べもの
紅花・玉ねぎ・どくだみ・ウコン・香菜・ゆずやレモンなどの柑橘系、など。
鼻は匂いを嗅ぐ器官ですが、同時に外邪から身を守る役割を担い、一次防衛システムのひとつでもあります。
鼻を通ることによって、空気の温度・湿度が、体内で丁度良い温度と湿度に変換されて、肺へと送られます。
また、鼻の中には、ウイルスや細菌をとらえて殺菌するためのリゾチームやラクトフェリンといった成分の含まれた粘液があり、またIgAという抗体が微生物をだんご状にして体内に侵入させないよう働いています。
鼻はとても優秀な空気清浄機ともいえますし、口よりたくさんの酸素を取り込むことができる鼻のとおりを良くしておきたいですね。
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