【講師】 高橋楊子先生
【まとめ】 埼玉中医薬研究会 学術担当:永和堂薬局 松永知子先生
昨年に引き続き高橋楊子先生をお迎えして、1月22日の定例会は「婦人科、更年期障害症候群」について講義をしていただきました。
更年期障害症候群(絶経前後諸症)とは、閉経前後の卵巣機能の衰えによって、女性ホルモンや自律神経の変調を中心として、身体や精神的に現れた多種多様な症状を指します。
多発期間として閉経前後の10年間(40~65歳)になり個人差があります。
約二千年前の漢の時代に書かれた医学書『黄帝内経』には、女性は7の倍数の年齢で体の変化が訪れ、28歳をピークに35歳から除々に老化が始まり、42歳から老化が加速、49歳前後で閉経するとあるように、35歳頃から内臓機能が衰え始めて、疲れやすい、イライラしやすい、冷え・のぼせ、かぜを引きやすく、ひくとなかなか治らないなど、回復力が弱くなります。
中医学(漢方)では、主に「腎:性ホルモン系の働き」「脾:免疫機能」「肝:自律神経の調節機能」に関係し、衰えた機能を補い(本治)、身体や精神的に現れた多種多様な症状を取り除き(標治)ます。
症状により、お一人お一人に合った漢方薬がありますので、詳しくは埼玉中医薬研究会のお店でご相談ください。
また更年期障害時に多い不正出血の病因病機・治療原則・方剤の比較を、症例まじえてお話され、ストレスを溜めないようにうまく発散する、毎日運動して血流を改善し、骨粗鬆症などを予防する、食養生など日々の注意点を話されました。
2012年1月22日勉強会出席者(※順不同) | ||||
・もも木薬局 桃木先生 | ・薬眞堂薬局 三矢先生 | ・永和堂薬局 松永先生 | ||
・田中薬局 田中先生 | ・東薬局 長澤先生 | ・光和薬局 後竹先生 | ||
・松一屋薬局 松永先生 | ・陽花莉薬局 池田先生 | ・サトウ薬局 佐藤先生 | ||
・葵漢方薬局 吉岡先生 | ・薬眞堂薬局 小手指店 三矢先生 | |||
・さんあい薬局 大谷先生 | ・漢方のしみず快生堂 清水先生 | |||
・愛育堂薬局 和田先生 | ・大慶堂漢方薬局 大谷先生 | |||
・林漢方薬局 林先生 | ・漢方薬局 慈恵堂 川島先生 | |||
・パルシィー薬局 永沼先生 | ・漢方専門薬局 環 梶谷先生 | |||
・升屋栄貫堂薬局 引間先生 |