舌の形は、気・血の状態や実証・虚証を判断するのに役立ちます。
胖大舌(はんだいぜつ)
舌体が分厚くて大きいものを胖大舌(はんだいぜつ)といいます。
赤い胖大舌(はんだいぜつ)は痰湿熱邪の状態を、淡い色の胖大舌(はんだいぜつ)であれば陽虚水毒を表しています。
痩薄舌(そうはくぜつ)
痩薄舌(そうはくぜつ)とは、舌が薄くて小さいもののことです。
淡い色の痩薄舌(そうはくぜつ)は気血両虚(きけつりょうきょ:気と血が足りない)紅色であれば気陰両虚(きいんりょうきょ:気と潤いが足りない)となります。
裂紋(れつもん)
舌面にある縦や横の裂紋は主に栄養不足を表しています。
生命エネルギーである気(き)が足りない為、栄養の吸収・分布・合成がうまくいかず、そもそも身体を栄養する血(けつ)が足りないので、舌を含め身体を潤す力がありません。
また、紅絳舌(こうこうぜつ)で裂紋があり、乾燥している人は、熱が過剰な状態であるか、陰虚(潤い不足)であることが多いです。
歯痕(しこん)
舌のふちに見られる歯痕は、歯の圧迫により舌の形がギザギザになったものです。
これは虚証によって余分な水分が停滞している時によくみられます。舌の色が白く水っぽい苔があれば陽虚寒湿である場合が多く、淡い紅色であれば脾気虚となります。
舌下静脈(ぜっかじょうみゃく)
舌の裏には青紫色の静脈があり、これを舌下静脈といいます。舌下静脈が太って、周囲の微小血管もはれている舌下静脈の異常は瘀血(おけつ)といって、血のめぐりが悪い方によくみられます。
心は血脈をつかさどるといい、血のめぐりが悪くなると舌脈が太り、どす黒い色になっていきます。
心脈の状態を改善するには、血管を強くしなやかにして、良い気血をさらさらと流し、血のめぐりを良くする必要があります。益気活血で循環機能を正常にしていくと良いでしょう。
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毎日、体調や気分が違うように、舌の状態も変化します。
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舌診~舌体
投稿日:2021年12月21日 更新日: