みなさん「氣」というものを感じることはありませんか?
「陽気」「元気」「気合」「気配」など、目には見えないけれど確実に存在するもの。例えば「心臓」という臓器がありますが、ただこの袋状の形をしたものがあるだけでは心臓の機能を果たしません。 これを動かすための「何か」がなければなりません。
そうです、それを「氣」と呼んでいるのです
心臓だけでなくあらゆる臓器を動かすための「氣」があり、神経や免疫も「氣」の働きで動いています。 中医学でも「氣」の調節をすることが体調を整えるカギと考え、非常に重要視しています。
人間だけでなくこの世の中にあるもの全てに「氣」が宿っています。 いってみれば私達のからだはこの自然界の「氣」が集まってできているといえます。
生れる時にはお父さん、お母さんから「氣」をもらい、生れた後は天と地からの「氣」をどんどん体内に取り入れて成長してゆきます。 「天の氣」とは酸素、日光など、「地の氣」とは食べ物、飲み物のことと思ってもいいかもしれません。
旬のものをとりなさい、といいますが、収穫される野菜、果物などは季節ごとに変化します。 つまり春には「春の氣」がつまった食物が、夏には「夏の氣」がつまった食物が獲れ、旬のものを食べることでその時の気候に対応できるよう体内を調整してくれます。
例えば夏野菜はからだにこもった余分な熱をさます働き(氣)があります。ですので、真冬にトマトやキュウリなどの夏野菜を摂るのは冷えを助長するようなものです。
天の氣、地の氣をうまく利用し自然の恵を存分に感じてください。
天の氣、地の氣
投稿日:2008年4月24日 更新日: