【講師】 河野康文先生/引間紀之先生/植松未来先生
【まとめ】埼玉中医薬研究会 学術担当:永和堂薬局 松永知子先生
不妊症(1)
2009年2月15日
2月15日の定例会は、中医学講師の河野康文先生をお迎えして「不妊症(1)」周期調節法
【1】体づくり(機能的な改善)
【2】月経周期のトラブルを取り除く
【3】中西結合(西洋医学の検査、診断、BBTなどを利用して、中医学の弁証に役立てる
【4】西洋医学の治療の副作用を低減させる
等を、講演していただきました。
環境、社会制度の問題等により晩婚化になり初産年齢の高齢化や、また年齢が若くても 心身のバランスの乱れから卵巣や子宮の衰えがあり、出生率は低下しています。
私たちは社会問題でもある出生率低下を、中医学(漢方)で少しでも出生率を上げ、 社会に貢献をしていきたいと思っております。
不妊症(2)
2009年3月15日
3月15日の定例会は中医学講師の河野康文先生をお迎えして「不妊症(2)」について、 第一部では症例から、第二部では
●妊娠するための条件と不妊になる理由
●不妊原因の診断(六大基本検査)
●不妊治療の四ステップ
等を講演していただきました。
また、ちゃんと食べて、ちゃんと寝る、卵胞は夜育つので睡眠は重要である!と養生を話されました。
その後、植松未来先生に「不妊症の店頭相談」についてお店での症例を発表、解説していただきました。 また、男性にイーパオ服用後3ヶ月で精子数が400%となった症例もあり、漢方薬の素晴らしさを痛感しました。
不妊症(3)
2009年5月17日
5月17日の定例会は2、3月に引き続き中医学講師の河野先生に「不妊症(3)」を講義していただきました。
今回は基礎体温表(BBT)の見方について西洋医学と中医学の話を絡めて話していただきました。
BBTからは排卵の有無、卵胞発育状態・排卵状態・排卵日・黄体機能・妊娠診断などの推測が分かり、とても重要です。 BBTは3つの周期の連続観察が必要であり、西洋薬の使用の有無や、影響される素因も多く総合的に考えなければいけないことを話されました。
また、先月に引き続き引間紀之先生より薬事法の理解と日常業務で気をつける事(2)などお話していただきました。
不妊症(4)
2009年7月19日
7月19日の定例会は、中医学講師の河野康文先生に「不妊症(4)」今回は「習慣性流産と安胎」を講演していただきました。
★流産されてしまう方のご相談は多いこと。
★流産の原因は様々あるが、晩婚化による初産年齢の高齢化により、母親年齢35歳は流産率20%だが40歳では40%、42歳で50%、42歳以上80~90%になっていること。
★中医学(漢方)を使って、一人一人の妊娠するまでの体づくり、流産しづらい体をつくることが可能であること。
などを話されました。
また、黄体ホルモン補充療法については「不育症に有効であるという説は証明されてはいない。妊娠初期に黄体ホルモンが低値である場合、妊卵が何らかの理由で育っていないから低値なのであって、黄体ホルモンを補充すれば妊娠が継続できるわけではない。他の原因を探すべき」と、黄体ホルモン補充療法についての疑問を話されました。